職人インタビュー:Kenji Matsuura|2014 SGHR SUMMER Vol.2 | coedo×sghr Beer Glass Collaboration fair| COEDO×SGHR likka(リッカ)COEDOビール伽羅kyaraを楽しむためにデザインされたコラボ限定品です。

職人インタビュー:Haruka Komatsu|coedo sghr 2014 sghr summer vol2 Beer Glass COEDO×SGHR spangle(スパングル)COEDOビール伽羅kyaraを楽しむためにデザインされたコラボ限定品です。COEDO 伽羅-Kyara- のワールドビアカップ2014 シルバーアワード受賞。

 今回の「COEDO × Sghr Beer Glass Collaboration」でひとつだけ異なるフォルムに目を惹かれた人も多いのでは。この「spangle」をデザインしたのは、入社3年目の小松はるか。グラスでビールを飲む”という行為にとても素直な、飲み口に向かって広がっていくフォルムが美しい作品だ。もうひとつのポイントは、グラスに注いだビールを口に運ぶ度に浮かび上がってくる、底面に輝くふたつの星形。COEDOビール「伽羅-Kyara-」の「WORLD BEER CUP 2014」シルバーアワード受賞をイメージしたというキラキラとした銀箔は、若手女性職人ならではのフレッシュなアイディアだ。小松が手がける作品が製品化されるのは、しずく型を切り出したアクセサリー“ヴェラ”に続いて2作目。自身初のグラス作品である本作について、小松に話を訊いた。


COEDOの瓶ビールにとってのグラスになってほしい

--このプロジェクトに参加されたきっかけは?
 ぼんやり「参加したい」とは思っていたのですが、COEDOさんにビールをいただいて飲んでしまったので、「これは参加しないとな」と流れで参加しました(笑)。わりと気軽に参加した感じです。

--作品のコンセプトを教えてください。
 「伽羅-Kyara-」というビールは、「WORLD BEER CUP 2014」でシルバーアワード受賞をしたと聞いて。すごく安直なんですけど、“kyara”という響きから、単純にキラキラした形を思い浮かべたので、キラキラは入れようと思っていました。最初は泡でキラキラを表現したかったんですけど、先輩に相談したら、それは難しいことがわかって。そこからまた考えて、銀箔で底面にキラキラを入れることにしました。底面は、実は2層になっていて。最初に上のコップの部分を吹いて、コップの底を再度加熱した上で、あらかじめ鉄板の上に銀箔を置いて熱しておいたものに、最初に吹いたグラス部分をのせて、銀箔を貼付けています。そして、銀箔を貼付けた底面にガラスをつけて、再びコップの型に吹いて出来上がっているんです。

職人インタビュー:coedo sghr 2014 sghr summer vol2 Beer Glass COEDO×SGHR spangle(スパングル)COEDOビール伽羅kyaraを楽しむためにデザインされたコラボ限定品です。COEDO 伽羅-Kyara- ワールドビアカップ2014 シルバーアワード受賞。1枚目画像

--飲み口はなぜこのような形にしたのでしょうか?
 「伽羅-Kyara-」というビールは香りが特徴的です。香りがポイントになると、それを活かせる丸形にする方が多いんですね。他の職人さんが作る作品は丸形が多いだろうなと思い、私は逆に開いた形にしようと思ったんです。ひねくれてますよね(笑)。あとは単純に、丸形より口が開いているほうが飲みやすいですよね。飲み物もスムーズに口に流れ込みますし、鼻にも当たりませんし。
 もうひとつは、COEDOビールは瓶で提供されているお店が多いと思うんです。お店で瓶ビールを頼むと小さいグラスがついてきますよね。そのグラスのように、“COEDO の瓶ビールにとってのグラスになってほしい”という想いも込めています。もう少し小さいほうが瓶ビールのグラスっぽいとは思っていたのですが、技術的な難しさがあって。 銀箔が少しでもずれてしまうとガラスのレンズ効果で歪んでしまい、キラキラがきれいに見えないんですね。きれいに見えることを考慮して、最適なサイズを選びました。 シンプルなグラスですが、作るのは意外と難しいので、先輩たちを困らせてしまいました(笑)。

--試作からこの形になるまでは、どれくらいの期間がかかりましたか?
 2週間くらいですかね。形はすぐに決められたんですが、銀箔の大きさに試行錯誤しました。最初はカッターで切り出していたんですが、大きさがランダムで手作り感が 出すぎてしまって。キラキラの抜き型を作ってもらったのですがそれもあまり上手くいかなかったので、市販の星形のパンチを使うことにしました。

--製品化が決まったときの感想を教えてください。
 意外でしたね。他にもいい作品がたくさんあったので、私の作品が選ばれるとは思いませんでした。COEDOさんからは、「形が飲むことに素直。キラキラが銀箔で、シルバーメダルに因んでいたのがよかった」と評価していただきました。お客様からも「飲みやすい」「かわいい」と言っていただけて嬉しかったですね。

職人インタビュー:Haruka Komatsu|coedo sghr 2014 sghr summer vol2 Beer Glass COEDO×SGHR spangle(スパングル)COEDOビール伽羅kyaraを楽しむためにデザインされたコラボ限定品です。COEDO 伽羅-Kyara- のワールドビアカップ2014 シルバーアワード受賞:2枚目画像

SGHR製品は、普段使いできる食器の最上級

--小松さんが思う、SGHR製品の魅力を教えてください。
 素人っぽい感想なんですが、洒落てますよね(笑)。そして、使いやすいことですね。SGHR製品は、普段使いできる食器の最上級だと私は思っていて。そこがとても素敵だと思っています。

--小松さんのガラス製品を作る上での哲学を教えてください。
 私はシンプルなものが好きなので、使う上で無理のない形を作るようにしています。やはり、いろんな人に気に入っていただけたり、自分の好きなデザインをお客様に好きと思っていただけるのが嬉しいので、みんなに喜んでもらえるシンプルな作品を目指していきたいと思っています。

職人インタビュー:Haruka Komatsu|coedo sghr 2014 sghr summer vol2 Beer Glass COEDO×SGHR spangle(スパングル)COEDOビール伽羅kyaraを楽しむためにデザインされたコラボ限定品です。COEDO 伽羅-Kyara- のワールドビアカップ2014 シルバーアワード受賞。3枚目画像