スガハラショップ プラスからのお知らせ


こんにちは。
今年からスガハラショップ プラスのスタッフとなりました、村田雄司です。
今回プラス店からは、ガラスに関する豆知識を、ザックリとご紹介させていただきます。
ガラスを知って、もっともっとガラスを好きになっていただけると幸いです。

お客様から度々質問されることがあります。

   「耐熱ガラスですか?」

耐熱と書かれたガラスのティーカップを見たことがある方は多いと思いますが、そもそもなぜ熱いものを入れるとガラスは割れてしまうことがあるのでしょうか。

ガラスには、■熱すると膨張する性質■があります。
ガラスのカップに熱湯を注ぐと、カップの内側のガラスは熱せられ、膨張しようとします。
ですが、外側はすぐには熱くならないため、間に歪みが生じ、耐え切れなくなると割れてしまうのです!

そこで作られたのが、膨らみにくいガラス、耐熱ガラスです。
ガラスはシリカ(SiO2)を主成分として、いろいろな金属化合物を混ぜて作られています。
ホウ珪酸(B2O3)を混ぜることで、膨らみにくい耐熱ガラスが作られていますが、
非常に高温でなければ溶けないため専用の設備が必要となり、着色も困難なため、工芸用にはあまり向いていません。

スガハラが使用しているのは、最も一般的なソーダガラスとよばれるもので、
主にシリカにソーダ(Na2O)と石灰(CaO)を混ぜてつくられています。
比較的低い温度で溶かすことが出来、繊細で自由な形を表現できる、工芸向きのガラスです。

ソーダガラスでも、安心してお客様に温かい飲み物を楽しんでいただきたい……

そうして生み出されたのが「バルズテーブル」シリーズです。
仙台にあるバルミュゼットカフェのオーナーであり、日本を代表するバリスタの一人でもある川口千秋さんとの共同開発でつくられました。

取っ手のようにガラスとガラスの結合部分は、歪みが出来やすいため、取っての付け根を実際に飲物が入らないグラスの上部の1箇所だけにして、更に製法にも工夫を重ね、80度の温度差まで耐えられるようなりました。
更に画期的なのは、付け根が1箇所なため、重ねて収納することができることです!(水分をよく拭き取ったうえで重ねてください)

また、とても意外に思われるのですが、ガラスには温まりにくく冷めにくいという性質もあります。少し予熱してから注いでいただくと、温かいお飲みものを温かくお楽しみいただくことができます。


取っ手も大きめに作られているため、とても持ちやすく、
エスプレッソやカプチーノを入れたときに見える美しい層は、舌だけでなく眼も楽しませてくれます。


2009年の新作展で行われたSGHR café in 南青山 の動画
www.youtube.com/watch?v=OSNpASkP1fM

La Casa del Caffe Bal Musette
http://www.bal-musette.com/

バルズテーブルで、美味しさと心地よさを、是非体感してみてください。