Spirit x Sghr

Spirit x Sghr

使う人の暮らしに寄り添うことを目指したsghrのプロダクト。
職人たちが日々ガラスに触れる中で芽生えたインスピレーションが、その源となっています。
sghrではガラスの特性を活かした製品がいくつもありますが、
今回はその中から4つのアイテムをピックアップ。
デザインを手がけた職人から、使う方へのメッセージを直にお届けします。

nao design by Mitsuo Akiyama

―今後、作ってみたい作品は?
厚みのある蓋ものなど、まだ誰も作っていない製品に挑戦したいです。

―naoを使う方へメッセージを。
コンセプトのように、ごくごくお水を飲んでいただきたいのはもちろんですが、仕事が終わって「グラスに一杯だけビールを飲みたい」というときにも、気兼ねなく使っていただけたら嬉しいですね。また、雑誌を読む、家で映画を観る時なで、一人の時間を楽しむアイテムとしても良いかなと思います。

kirameki design by Toru Era

―kiramekiのコンセプトは?
「五感で楽しむグラス」をイメージして作りました。8種類ある柄は、それぞれに凹凸が違っていて、手に取ったときの感触が異なります。グラスを透過する光と影のかたちや、氷を入れたときの音の違いも楽しんでいただけたら。飲むときにちょうどグラスが鼻にかぶさるようになっていて、お酒の香りを逃さないのも特徴。こういうグラスは倒れたときに縁が欠けやすいので、薄すぎず、なおかつ口当たりを邪魔しない厚さになっているので、それも味わっていただけたら。

―柄の発想はどこから?
「できるだけ多くの柄を作ってみよう」という考えからスタートしました。最終的には8種類に絞りましたが、デザイン段階では18種類あったんです。たとえば「ストローム」という柄は僕のオリジナルで、イタリアの伝統的な格子柄をあえてやわらかいうちにねじって、流線型の模様を出したもの。きれいに柄がでるように、ねじるときの力を加減するのが難しかったです。

―完成した作品を見た感想は?
100点満点は付けられないですね。理由は、サイズや柄の誤差が出ないように作り続けるのが難しいから。他の人には分からないような微妙な誤差が、作っていると気になってしまうんです。

―作品づくりのポリシーは?
自分が使いたいものを作ること。愛着を持てるものじゃないと、自分のものとは言えないし、人にも薦められません。

―これから目指す職人像は?
常にガラスを楽しんで、それを人に伝えられるものを作っていきたい。つまらないと思って作業をすると、それが作品にも出てしまいますから。自分が楽しみながら「キレイだな」と思うモノを作っていけば、必ず伝わる。そう信じてやっていきたいです。

―kiramekiを使う方へメッセージを。
女性が持ってさまになるウイスキーグラスをイメージして作りましたが、ウイスキーだけでなく日本酒でも、お茶でも、どんな飲み物にも合うグラスです。中にキャンドルを入れて飾っても素敵です。

deco design by Mamoru Tsukamoto

―日々ガラスに触れて、感じることは?
ガラス職人になって53年目ですが、まだまだ未熟。完璧なものができた、と思えることはありません。もっとよくなるんじゃないか、もっと奥があるんじゃないか。そう思いながら挑戦していって、いつか「これだ」というものに出会うのが自分の目標。きっとガラスが導いてくれるはずと信じています。

―特に気に入っているsghrの製品は?
うーん、考えたこともないですね。もっといいものが必ず先にある、と思っているので。

―decoを使う方へメッセージを。
持ちやすさと曲線美が一番の特徴なので、それを楽しんでほしい。使っていただけたら、ガラスの魅力を実感できると思います。ロックグラスでウイスキー、タンブラーはビールやジュースをおいしく飲んでいただければ。ワインレッドのグラスにビールを入れると、不思議とガラスの赤い色が消えて、ビールの色になる。そういう面白さもぜひ味わってください。

decorar design by Natsumi Kawaguchi

others line up

九十九里の工房内では、皆さんにガラスの「熱さ」「やわらかさ」を感じていただこうと、ガラス制作体験教室を行っています。実際に多くの製品を製造しているまさに「製造現場」で、臨場感あふれる体験をしていただきます。ご夫婦、ご家族でもお気軽にご参加ください。

体験教室の詳細はこちらから

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