毎年恒例のSghr Festivalが
今年も5月17日(金)から19日(日)に開催されます。

このコラムでは、その楽しみ方を様々な角度からお知らせしていきます。

第1回は、Sghr Festivalに出品される製品が
どんなものなのかをお伝えしたいと思います。



「2nd Quality 品の特別価格販売」



メインで販売される製品は、「2nd Quality 品=正規品にならなかったもの」です。
規格品から外れる理由は様々ですが、一番大きな理由は、
ガラスが天然の素材である「砂」から生まれることにあります。
珪砂が主成分のガラスの原料を16時間くらいかけて丁寧に「煮る」と、
水飴のような溶けたガラスに生まれ変わります。

ただ、砂は天然のものですので、必ずしも安定をしていません。
だからこそ、溶けきらないものがスジや点のように残ったり、
グツグツ煮ることによって生まれる泡が残ったりします。
それが製品の中に現れ、正規品の基準から外れるものが、
実は制作したものの1~2割ほどを占めるのです。

しかし、これらも丁寧に心を込めて、
そして確かな技術で制作したものには変わりはありません。
また、天然の素材から生まれるガラスだからこそ
生まれる個性でもあります。

Sghrでは、これらも無駄にせず大切にお届けしていく
様々な取り組みをしています。
その一つに、Sghr Festivalでの特別価格での販売があるのです。



また、正規品にならない理由にはもう一つあります。
それは、製品の厚みや重さ、
形状のわずかな違いなどによる規格外品です。

1200℃で溶けたガラスを職人たちは
「さお」と呼ばれるパイプに巻き取り成形をしていきます。
巻き取るガラスの量も職人の感覚によるもの、
成形するときの厚みのコントロールも
職人たちの卓越した技術と感覚のみで揃えていきます。
ガラスの状態も刻々と変化をする中、
長年培った感覚と技術で、これらを揃えて制作をしていきます。

もちろん製品には許容範囲を設けていますが、
それをわずかに外れてしまったものなども規格外としています。
天然の溶けたガラスを操り、
「安定して同じものをつくる」ことは、
1点ものの作品を作るのとはまた違った難しさが存在します。






「職人の作品」

Sghr Festivalのもう一つの見どころは
職人の1点ものの販売です。

Sghrの職人たちは、製品づくりのほかに、
思い思いに自身の作品づくりをしています。
ガラスの可能性に魅せられた彼ら、彼女たちが、
新しい表情にチャレンジした1点ものたちを一堂に発表します。

職人たちが自らの手で販売しますので、
ものづくりのお話しなどを聞きながら、
特別な出会いを探してみてはいかがでしょう。







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