残すところ2020年もあと半月ほどとなりました。一年が過ぎていくのはあっという間ですね。日々の忙しさで気がつくともう年末・・なんてことを繰り返してしまいがちですが、短いからこそ、そのときにしか楽しめないことを存分に味わいたいものです。
今の季節、スーパーの果物売場はみかんなどの冬の果物が占めていますが、わたしはひたすらに「柿」を堪能しています。
数ある果物の中でも、一番といっても過言ではないくらい大好物な柿。柿はビタミンA・C・カロテンなどが豊富で、果実の中でも栄養価が高く、寒くなっても風邪をひかないのは、きっと柿のおかげ。と柿の力を信じています(笑)。
柿の素材そのものの味を楽しむのはもちろん、マリネに、なます、カブや春菊などの野菜と合わせたり、柿ジャムにしたりお菓子に入れたり。柿を味わえるだけ味わいつくしたい願望にかられています。
デューン 角形プレート (15cm)
ジャヴァブルー ボウル (M)
また、柿のお菓子が味わえるお店を愉しむのも醍醐味のひとつ。そんな中、必ず買い求めるのがHIGASHIYAさんの冬季限定で販売されているお菓子「柿衣」です。
日々の菓子屋=“日果子屋”(ヒガシヤ)という名前に込められているように、HIGASHIYAさんは現代の暮らしになじむ、毎日でも食べられるデイリーユースな和菓子を作られています。お店に立ち寄る度、季節や食材の旬が感じられ、そのときしか味わえないお菓子との出会いは、いつも心弾みます。
柿衣は、上品な甘さの長野県・南信州の「市田柿」をまるごと干し柿に、さとうきびが原料の素焚糖(すだきとう)を使った特製の白餡と、口どけのよいバターが入っています。文字だけでも口の中がとろけそうな、そんな美味しさが詰め込まれた和菓子です。
ひとつひとつ丁寧に個包装され、進物用としても使えながら、自分用にも気軽に求められる、そんなシンプルなパッケージ。HIGASHIYAさんはお菓子を包む紙や箱、手提げの袋にもこだわりが感じられ、日本の文化でもある「包む」でも愉しませてくれます。
すきや 角形プレート (15cm)
干し柿にたっぷり上南粉がまぶしてあり、それが見た目も味も上品に感じさせます。
ぱらぱらと、黒色のお皿に少しずつ降り積もる雪のような。冬への季節の移ろいを想像したり。和菓子は味だけでなく見た目でも、季節や風景を想像させるような、そんな奥深さがあるように思います。
アンプ ラウンドプレート
お菓子を切った断面が美しいのも、心くすぐるポイントではないでしょうか。
艶消しのラウンドプレートの真ん中に、柿色と白が鮮やかに映えます。もっちりとした柿の実に閉じ込められた、白餡の甘さと上品なほんのり塩味のバター、それぞれの味がお互いを引き立て、何度食べても飽きない美味しさです。
スガハラショップ青山から歩いて10分ほどのところ、表参道の交差点からひとつ路地に入った先にHIGASHIYA manはあります。蒸したての饅頭、季節の生菓子や「ひと口果子」、おこし、カステラなど、さまざまなお菓子が並びます。
柿衣は在庫がなくなり次第販売終了となりますので、どうぞお早めに。青山店近くへお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
HIGASHIYA man
所在地 〒107-0062 東京都港区南青山3-17-14
Tel03-5414-3881
営業時間11:00~19:00 無休
https://www.higashiya.com/shop/man/