旬の食材を美味しくいただくと、心とからだにしっかりとした幸せが広がるのを感じます。シンプルであり力強い味わいと歯ごたえ、ビッと新鮮な見た目。季節、自然のリズムと心身がピタリと重なり合う、そんな感動すら覚えます。ガラスの器で愉しむ、旬の料理帖。今回は冬の旬の食材を用いて、年末年始の集まりやハレの日をイメージした料理を拵えました。
ぎゅぎゅと旨味が詰まった冬の旬菜を使った押し寿司。鮮やかな朱色の紅芯大根と小松菜・ブラックオリーブの2種に食用菊をふりかけて。ハレの日や人が集まった時のフィンガーフードとしても。
また、ほどよく熟した柿とモッツアレラチーズに、シナモンとレモン汁を和えて爽やかな前菜に。
冬に漁が行われる天然の海老も旬の食材と言えます。浮き粉を用いてぷりぷりの食感にした海老蒸し餃子は、好みのタレでいただきます。ガラスの器に盛り付けた点心は洗練された印象に。
こちらも冬の海の恵みである鱈とじゃがいもでフィッシュアンドチップスを。衣に黒ビールを付けてフライするのが本場イギリス流。いくつもほおばれる美味しさです。
見た目にも愉しいカボチャ白玉のデザートは、蜂蜜・生姜・レモンのシロップをかけて。