口周りに3つの形状の異なるカーブをもった器です。有機的なフォルムに見えますが、すべて計算をしてデザインしています。製品名のsaiとは、漢字の差異でして、それぞれのカーブの差異や、このデザインを用いて色々な素材で器を作る計画がありまして、その差異でもあります。
もともとデザインの構想はあって、既にこのようなモックを作っていました。口が丸くないので、普通のガラスメーカーは嫌がるだろうなと思っていたんですが、スガハラさんならやってくれるかも?と打診させてもらいました。そうしたら、挑戦しがいがあります!とお返事をいただきました。
私がデザインを担当する場合、必ず工房には行くんですが、今回コロナがあって足を運べなかったことが残念でした。やはり形状上、ガラスを回して吹けないので、いかにガラスの肌を綺麗にできるかがポイントになるのではと思います。
自分にとって使いやすいものって、常に使ってしまいますよね。そうやって、日常的に使ってもらえたら嬉しいです。また、カーブの使い分けで片口のようにもなるので、用途が多様かなと思います。形状やカラーバリエーションもあるので、いくつか揃えていただくと、食卓の上でリズムが出て、楽しいかと思います。