designed by
Kenji Matsuura

特徴やコンセプト

このお皿は何をイメージしたかというと、バケツに張った氷ですね。urとは、水を意味する言葉ですが、それよりもウルウルっていう擬音語ありますよね。それがぴったりだなと思って名付けました。ガラスをプレスして作るお皿には珍しく、輪郭を薄くして、少しでも氷の姿に近づけようとしました。

デザインのきっかけ

バケツに張った氷って、冬の寒さのなかで日の光に照らされて、凍っているんだけど水が滴っていて、まさにガラスそのものだなと思ったんです。その氷のように、常に水が滴っているような、今までにない器を作ってみたくてデザインしました。

製造のポイントや難しい点

型を自分で彫って、水が滴るようなテクスチャーを作りました。また、プレスする側にもゆるやかな曲線を付けることで、輪郭を薄くしています。なので、プレスしたガラスが綺麗に広がりつつ、薄さが出るぎりぎりを調整するのが難しいところですね。

どのように楽しんでもらいたいか

冷たい氷の印象のままが良かったので、色の展開はクリアとインディゴブルーのみです。まるで氷のようなお皿の表情を楽しんでもらえればと思います。縁に少しアールが出てるので、色々な料理に使ってもらいやすいかなと。

designed by
松浦 健司

カメリアやカスケードなど Sghr を代表する製品から、a wa glass や幻など、革新的な製品のデザインも手掛ける。製品開発の中心を担い、ガラスの魅力を引き出すため日々研究を重ねる。製造は主に型吹き、宙吹きを担当する。