このお皿は何をイメージしたかというと、バケツに張った氷ですね。urとは、水を意味する言葉ですが、それよりもウルウルっていう擬音語ありますよね。それがぴったりだなと思って名付けました。ガラスをプレスして作るお皿には珍しく、輪郭を薄くして、少しでも氷の姿に近づけようとしました。
バケツに張った氷って、冬の寒さのなかで日の光に照らされて、凍っているんだけど水が滴っていて、まさにガラスそのものだなと思ったんです。その氷のように、常に水が滴っているような、今までにない器を作ってみたくてデザインしました。
型を自分で彫って、水が滴るようなテクスチャーを作りました。また、プレスする側にもゆるやかな曲線を付けることで、輪郭を薄くしています。なので、プレスしたガラスが綺麗に広がりつつ、薄さが出るぎりぎりを調整するのが難しいところですね。
冷たい氷の印象のままが良かったので、色の展開はクリアとインディゴブルーのみです。まるで氷のようなお皿の表情を楽しんでもらえればと思います。縁に少しアールが出てるので、色々な料理に使ってもらいやすいかなと。