贈りものが気持ちをカタチにしたものだとしたら、あの人はどんな贈りものをするのだろう?たとえば、家族に、友人に、両親に。どのように言葉にできない想いを託す “もの” を選んでいるのだろう?シリーズ「あの人の贈りもの」では、ギフトシーズンだけでなく、もっと気軽でなにげない “日々の贈りもの” に込められた想いを紹介していきます。
今回、贈りものを選んでいただいたのは、鎌倉にある暮らしの雑貨店『夏椿』オーナーの恵藤文さん。作家による器や道具を長年扱い、紹介してきた恵藤さんが大切なご友人や家族を想い選ばれた、ガラスの贈りものとは?
「最近会えていない、コンサルティングの仕事をしている中学生からの友人と、久しぶりに会うにあたって、何か持っていきたい気持ちがあって。シャンパンとこのペアグラスを持って伺いたいなと思いました。このグラスだったらお酒だけじゃなくても、ジュースやフルーツなんかを入れても愉しそうですよね」
「オーストラリアのメルボルンに住む友人は洋服屋をしているんですが、例えばお店でお客さまにサーブする用途に使ってもらったりするのに素敵かなと思いました。それと、料理がすごく上手で、友人を招いての食事会もたびたびしているので、そんなシーンにも。下の段に氷をたくさん入れて涼やかさを演出したり、フルーツを入れたりしても良さそうですね」
「夫はビールが好きなんですが、いつも缶のまま呑んでいるんですよね。なのでグラスで呑むことが愉しくなるようなものがあれば良いのかなと思って、選びました。お店でご紹介しているものは、シンプルなグラスが多いですが、ビールの時間を愉しく演出してくれるような、なかなか見ない形が良いなと思いました」
普段から、お店に来られたお客さんより、贈りものの相談を受けることも多いという恵藤さんに、贈りものを選ぶ際のポイントを聞いてみました。
「デザイン性が強すぎるものや、色に特徴があるものは難しいかもしれませんね。いかに暮らしのなかで使っていただけるか?を考えると、やっぱりシンプルなものが良いのかもしれません。そして、相手がどのような生活スタイルをお持ちなのか、暮らしのシーンを想い浮かべつつ選ぶのが大切かなと思います」