Sghr スガハラファクトリーショップ

Sghr の製品を実際に手にとって見ていただける直営店が、全国には6店舗あります。東京の青山と銀座、大阪は淀屋橋に梅田、福岡の博多、そして工房のある九十九里。それぞれの街に個性や雰囲気があり、そこで暮らす人々や訪れる人々に寄り添うようなお店づくりをしています。シリーズ「あの街のスガハラショップ」では、それぞれのショップと、そこで働くスタッフが個人的にお薦めする『食』『場所』『景色』を紹介していきます。最終回となる今回は、千葉の九十九里にある工房に併設されたファクトリーショップです。

今から94年前の1932年に菅原工芸硝子は東京で創業をしました。その後1961年の高度経済成長期の只中に、千葉九十九里にあるこの地へ本社工房を移転しました。先々代の社長が桜のお花見でこの土地を訪れ、いたく気に入ったことがきっかけと言われています。以来、九十九里の雄大な海の近くの工房で、職人がみずからデザインしたガラス製品をひとつひとつ丁寧に手仕事によって製造しています。

そんな本社工房に併設されたスガハラファクトリーショップでは、スガハラショップ随一の製品ラインナップ数のなかからお買い物をしていただけるのはもちろん、工房の見学ツアーやガラス制作体験をご案内しています。また敷地内に隣接するカフェ Sghr café Kujukuri では、すべてのお飲み物やお料理を Sghr の製品を用いて提供しており、ゆったりとした時間をお過ごしいただけます。毎年、敷地内で開催されている春の〈Sghr Festival〉と秋のクラフトマーケット〈くらしずく〉などのイベントの際は多くのお客さまで賑わいます。

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敷地内にある Sghr café Kujukuri
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イベントの際の工房見学ツアー
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毎年秋に開催されるクラフトマーケット「くらしずく」

ファクトリーショップへは、都心から車で約90分ほど。広々とした敷地と店内でゆっくり、ほぼ全ての Sghr 製品を見て手に取ることができます。お越しの際にはぜひ Sghr café Kujukuri のご利用と、体験や見学ツアーを合わせておすすめします。

さて、「あの街のスガハラショップ」最終回は Sghr の本社工房がある街の九十九里をスタッフのお気に入りの食・場所・景色を切り口に紹介していきます。

まずなんといっても九十九里と言えば、大きくて広い海。本社工房から車で約5分ほどで雄大な景色が見えてきます。

「遮るものが何もない、ただ水平線だけが見える浜は、日本でも多くありません。日の出のスケールがとても大きいので、ぜひ見てください!運が良いと、雲に隠れずに水平線から大きな太陽が出てくる貴重なシーンに出会えますよ」(スタッフ鈴木)

「裸足で寒くない季節になったら、子どもたちを連れてアーシングがてら、波打ち際を散歩します。貝殻を拾ったりも良いですね。海に行くと必ずのぼるビーチタワーから、お天気が良いと富士山が見えることも」(スタッフ安生)

ただただ大きくて、そしてオフシーズンであれば空いている浜辺でぼおっと景色を眺める。そんな贅沢な時間を過ごした後は、お腹が空いたので(Sghr café Kujukuri もおすすめですが)海近くの乗馬クラブ、サンシャインステーブルスの敷地内にある THE MAVERICK でランチ。店員さんにおすすめされたのは大きなステーキでしたが、これからの九十九里散策でたくさん食べそうなのでガーリックシュリンプのセットを頼みました。

「サンシャインステーブルスはビギナーからベテランまで幅広く楽しめる乗馬クラブです。馬場でのレッスンを受けた後には、海岸で太平洋を眺めながらの乗馬ができて、気分爽快です。また敷地内のオールドウェスタン調のレストランもおすすめです」(スタッフ石井)

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ビーチタワーは九十九里浜の象徴
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レストラン THE MAVERICK
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食後に甘いものが食べたくなり、海近くにある和菓子屋の勘治屋に立ち寄ります。地元のみなさんに愛されているような佇まいのお店。次々お客さんが来ます。なんと、創業は明治時代ということで7代目の店主だそうです。

「人気のお団子や、四季折々の風情を繊細に表現した練り切りなど、どれにしようか毎回悩みます。地元のお米を使ったおこわやお赤飯もあり、特に三角形のおにぎりのお赤飯は何個でも食べられるくらい美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまうほど。年末にはのし餅を注文して、新しい年を勘治屋さんのお餅でお迎えします」(スタッフ菊池)

お腹も心も満足したので、ふと九十九里エリアに美術館やアート鑑賞ができる場所は?とスタッフに聞いてみますと、あります。なんでもユニークな美術館だそうで。

「九十九里の工房から少し離れた場所になりますが、車で30分程走った土気市にある、ホキ美術館がおすすめです。写実画の専門美術館なのですが、何より住宅街の中に忽然と現れるユニークな建造物にまず驚かされます!外から見るとそこまで広い敷地というわけではないのですが、館内の構造もおもしろくて、かなり見応えあります」(スタッフ江草)

写真と見間違えるほどの絵画の超絶技巧をじっくり堪能して、また海に向かって車を走らせます。途中 Sghr と同じく九十九里を拠点とし、Sghr café Kujukuri のブレンドコーヒーも手がけていただいている THE RISING SUN COFFEE にドライブのお供のアイスコーヒーを買いに行きます。

「九十九里で焙煎されたコーヒーが味わえるお店ができたと知り、大網駅方面へ出かけるたびにテイクアウトのドリンクと自宅用のコーヒー豆を購入させていただくのが楽しみになりました。海の写真やセンス良いグッズがたくさんの店内もステキで、地元に本格的なコーヒーショップができたことがとても嬉しかったことを覚えています」(スタッフ菅原)

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海にほど近い老舗和菓子屋の勘治屋
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お団子もとても美味しい
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写実画の専門美術館であるホキ美術館
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大網白里にある THE RISING SUN COFFEE の店舗
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とてもすっきり飲みやすいアイスコーヒー

それにしても九十九里平野というだけあって、車を走らせていても至る所に田園風景が広がっています。取材日がちょうど田植えを終えたばかりの田んぼが多く、稲の成長と実りを予感させる風景でした。

道路脇の看板に「伊能忠敬出生地」と見つけて、路地を入ってみることにしました。ここ九十九里は、江戸時代にはじめて正確な日本地図を完成させた測量士、伊能忠敬の出生地なのです。小学校の勉強などで必ず見聞きする名前ですよね。なんと55歳を過ぎてから測量の旅に出て、約4万キロもの距離を歩いて地図を完成させたそうです。生家があったとされる場所は小さな記念公園となっていて、雰囲気の良いほのぼのとした場所でした。

九十九里のお隣である白子町を車で走っていると、新玉ねぎののぼりが所々であがっています。のぼりの脇には山積みの玉ねぎが。なんでも白子町は玉ねぎで全国的に有名だそうです。気になって車を降りて買ってみることにしました。

「GW 時期になると、海沿いの産業道路の道々で玉ねぎが直売されています。以前はびっくりするような安価で販売していましたが、コロナで全国的に玉ねぎ不足になってから、倍以上の値段に高騰してしまいましたが、他府県の友達からはそれでも安いので、買って来て!とリクエストがあります。ただスライスしてかつお節とポン酢だけでもおいしいのですが個人的には、毎年新玉ねぎが出ると作るものがコールスローサラダと新玉ねぎのマリネです。マリネはごま油や醤油をメインにして、夏野菜や豆腐に載せてさっぱりと食べたり、揚げ物に乗せて食べたりします。大量に作って保存食のようにしています」(スタッフ鈴木)

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田植えしたばかりの田園風景が広がる
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伊能忠敬記念公園
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新玉ねぎの直売
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大玉10kg で2000円

九十九里巡りも終盤に。次は Sghr の工房から車で15分ほど、千葉県の名産品である落花生を用いたピーナッツバターを作るハッピーナッツデイの自社工場にお邪魔します。こちらのピーナッツバター、近年いろいろなところで見る機会があるので、すでに食べられたことがある方もいるかもしれませんが、とても美味しいのです。

「九十九里生まれの無添加ピーナッツバター屋さん。廃校になった幼稚園をリノベーションし、太陽光を使うサスティナブルな自社工場。試食もでき、ガラス越しに製造過程も見学できます。お料理にも使えるピーナッツバターをベースにしたエスニックソースや夏季限定のココナッツピーナッツバターも超オススメですが、やはり素材の美味しさを一番感じられる、落花生・甜菜糖・お塩のみで作られたシンプルなピーナッツバターは外せません!」(スタッフ永江)

ハッピーナッツデイの工場長さんから、熱いものづくりのお話しを聞かせてもらって、お土産と贈り物を買ってほくほくの状態で次に向かったのは九十九里ハーブガーデン。こちらも長らく九十九里の観光名所となっていて、敷地内で150種から200種のハーブを栽培しています。レストランで食事や、ハーブを用いたワークショップなども体験できる施設になっています。

「季節によっては敷地一面のハーブを楽しめます。店内はハーブを使った食事や手作りケーキが並んでいて、いつも賑わっています」(スタッフ中村)

敷地内をぐるっと歩くとハーブの良い香りが。オートキャンプ場が併設されていて、次はキャンプをしつつ、ゆっくりするのも良いなと思いました。

さてさて、「あの街のスガハラショップ」最終回の九十九里を巡ってきました。九十九里と聞けば、海や魚(いわし)というイメージを良い意味で裏切ってくれる、素敵な場所や美味しいものに出会うことができました。ぜひ、Sghr の本社工房を訪れた際にはこちらで紹介した施設や場所にも立ち寄ってみてください。最後に、高速道路の降り口から近い、九十九里平野が一望できるおすすめスポット山王公園からの景色を見て、九十九里を後にします。

「東金にある山王台公園がおすすめです。天気が良い日は市街地や遠く九十九里浜までを見渡せて気持ちが良いです。展望台や東屋、ベンチが設置されていて休憩もできて、春には桜が咲き、お花見もできます」(スタッフ長谷川)

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ハッピーナッツデイのピーナッツバター
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幼稚園の跡地をリノベーションした自社工場
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工場長の永江さん
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九十九里ハーブガーデン
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山王台公園から九十九里平野を望む
構成 / 文 / 写真 山根晋
2026年06月

『食』のおすすめ
・乗馬クラブ サンシャインステーブルスのレストラン THE MAVERICK
・創業は明治の老舗和菓子屋 勘治屋
・九十九里発 THE RISING SUN COFFEE のコーヒー
・抜群の美味しさの新玉ねぎ
・九十九里の新たな名産品ハッピーナッツデイのピーナッツバター

『場所』のおすすめ
・日本で唯一の写真画専門の美術館、ホキ美術館
・幼稚園をリノベーションしたハッピーナッツデイの自社工場
・キャンプもできる九十九里ハーブガーデン

『景色』のおすすめ
・水平線が広がる大きな海と浜辺
・ひたすら広がる田園風景
・広い海と田園風景を一望できる山王台公園