charco

designed by
Kenji Matsuura

特徴やコンセプト

飲み口の曲線が特徴的で、これは水溜りをイメージしています。チャルコという製品名はスペイン語で水溜りを言います。Sghr でも、いくつか飲み口が曲線になっているグラスはありますが、底の形状は丸いのが通常です。この製品は底の形状にも曲線があり、それがそのまま立ち上がっています。カラーバリエーションも水をイメージするものだけとなっています。

デザインのきっかけ

今まで自分が作ったことがないグラスを作ってみようと。たまたま iPad のアプリで3D の図面が描けるものを見つけて、それを使ってデザインできるのでは、と思ったんです。また、ウォーターグラスって水が溜まっているとも言えるので、では水溜りを作ってみようと、休日に娘と二人でスケッチをしてみたんです。その手書きスケッチを3D のアプリに入れて型を作ってもらい、このグラスが生まれました。

製造のポイントや難しい点

この型だと通常のように回しながら吹くということができません。そうすると、ガラスの肌が荒れたりするので、その調整には気を使います。回しながら吹く場合は、常に息を吹き込むのですが、このような吹き込みの技法は断続的に吹き込むので、それも技術が必要になってきます。

どのように楽しんでもらいたいか

飲み口に異なる曲線がいくつかあって、それぞれに口当たりが違います。個人的には小さなお子さんでも持ちやすいサイズ感を意識しているので、子どもの時は曲線が小さな部分で牛乳を飲んで、大人になったら大きな飲み口で焼酎ロックを飲む。そんな風に末長く使ってもらえると嬉しいなと。ですので、ぜひ小さなお子さんにも使わせてあげて欲しいです。

designed by
松浦 健司

カメリアやカスケードなど Sghr を代表する製品から、a wa glass や幻など、革新的な製品のデザインも手掛ける。製品開発の中心を担い、ガラスの魅力を引き出すため日々研究を重ねる。製造は主に型吹き、宙吹きを担当する。