ガラスの新しい可能性を追い求め、想いを込めた2025年の新コレクションをご紹介します。
数量限定の希少な休止品を紹介する、オンラインショップを公開しています。
見ての通りのシンプルな特徴です。グラスが斜めに傾いている、ただそれだけです。でもそれだけで、日常を特別なシーンにすることができるグラスです。TEN TEN TEN という名は無限、インフィニティを表していて、スガハラさんをはじめ、さまざまな作り手やメーカーと作っていまして、素材もいろいろあります。
わたしがプロダクトをデザインする時は、人とモノをどう繋げるかということを考えます。モノは一見静的で動きませんが、実はデザインで動きのあるもの、アクションを作ることができます。そのような考えから、茶道の所作として茶碗が斜めに傾けられることに着想を得ました。その角度を測ってみたら70度でした。なぜ70度の傾きなんですか?と良く聞かれるのですが、あまり小難しい理由はありません。わたしの直感が良いと感じたことが重要です。デザインはいろいろリサーチしてから考えるよりも、そうしたインスピレーションをまず重視した方が良いと考えています。
わたしはこの70度に傾くプロボーションだけを決めました。そうしたデザインの哲学だけがあって、あとは全てお任せしました。細かいところにわたしが要望を出すよりかは、スガハラさんが売りやすいものを作ってもらう方が結果的に良いものになると思うのです。スガハラさんとは以前にもお仕事をしまして、技術的に難しいと思われる案件も、形にしてくださるので信頼しています。
わたしは“とりあえず”という考えがあまり好きではありません。毎日使うコーヒーカップやうつわ、その日着る洋服など。毎日使うものを特別なものにしたいんです。そうすることで、日常が気持ちよく楽しくなるのだと思います。TEN TEN TEN がそうしたきっかけになってくれたらと思います。