ガラスの新しい可能性を追い求め、想いを込めた2025年の新コレクションをご紹介します。
数量限定の希少な休止品を紹介する、オンラインショップを公開しています。
Sghr の製品を実際に手にとって見ていただける直営店が、全国には6店舗あります。東京の青山と銀座、大阪は淀屋橋に梅田、福岡の博多、そして工房のある九十九里。それぞれの街に個性や雰囲気があり、そこで暮らす人々や訪れる人々に寄り添うようなお店づくりをしています。シリーズ「あの街のスガハラショップ」では、それぞれのショップと、そこで働くスタッフが個人的にお薦めする『食』『場所』『景色』を紹介していきます。第5回目は松屋銀座です。
松屋銀座内にスガハラショップができたのは2015年、ちょうど10年前になります。決め手となったのは、長らく日本のデザインと共に歩み、その素晴らしさを紹介してきた百貨店であること。お店のすぐ隣には、日本のトップデザイナー達のセレクトによるデザインプロダクトが並ぶ「デザインコレクション」というスペースがあり、これは戦後の日本デザインの黎明期、1955年から続いている活動でもあります。
また、今年は松屋銀座の開店100周年でもあり、記念のコラボレーションとして「水-MIZU-」グラスが誕生しました。「未来の定番品を作りたい」という思いを形にした、“水を飲むためのグラス”です。
それでは、スガハラショップ松屋銀座のスタッフがお薦めする『食』『場所』『景色』を巡りながら、銀座界隈を半日楽しんでみたいと思います。さっそく松屋銀座を出ると、お薦めの景色が。
「天気の良い日は銀座駅 A12出口から地上に上がった際に青々としたハナミズキと青空を見ると今日も頑張ろうと気合が入ります」(スタッフ佐藤)
少し歩くとすぐにビルや建物が立ち並ぶ景色のなか、銀座のランドマークと言えるような SEIKO の時計台のある〈和光ビル〉を見つけます。
「ザ・銀座!という感じがして、これからも変わらずにあって欲しいと思う景色です」(スタッフ中島)
現在の建物は1932年に竣工されたもので、4丁目交差点に対して優雅に曲面する様式はネオ・ルネッサンス様式と呼ばれているそう。また、外装材は火災や地震を考慮してすべて天然石が採用されています。
また、銀座には近代建築のようなオーセンティックな建築もあれば現代的な建築もあります。例えば〈V88ビルディング〉。
「ユニークな形の建物で目を惹きます。スガハラの製品であるヘレンに似ているので、個人的に印象に残っています」(スタッフ中森)
さまざまな意匠のビルを眺めつつ、〈日比谷公園〉にやってきました。まさに都会のオアシスです。ベンチでのんびりと過ごす人も多く、また江戸城の中壕の石垣が残っていたりと、心地よさと歴史が交差するのもこのエリアならではという感じがします。
「日比谷公園と皇居のお堀は、緑豊かで広々としていて一度は訪れていただきたい場所です」(スタッフ日下)
さて、お腹が空いてきました。名店揃いの銀座で何を食べるかは悩ましいところですが。
「ロシア料理レストランの〈ロゴスキーのピロシキ〉はぜひ食べてください。初めて食べたのはかなり昔ですが、美味しくてロゴスキーの名前をすぐに覚えました。デパートの催事などで見かけることもあり、嬉しくてつい買ってしまいます」(スタッフ中島)
銀座でロシア料理!お得なランチコースをいただき、お腹いっぱいになりました。とは言え、食後のコーヒーと甘味は食べたくなるもので、松屋銀座の中にある〈カフェキャンティー〉へ。
「西麻布にあるレストランキャンティーの味を愉しむことができるカフェキャンティーがお薦めです。百貨店にいながら、キャンティ特製スイーツと美味しいコーヒーをゆったりと楽しめます」(スタッフ成島)
お腹も心も満たされた後はそのまま松屋銀座の屋上にある、ちょっと珍しいスポットへ。
「屋上にある〈龍光不動尊〉は、昭和4年に高野山龍光院より松屋銀座にお迎えした龍光不動明王が祀られています。龍光は“流行”に通じるということで、ファッション関連にご利益ありと言われています。知る人ぞ知る場所です」(スタッフ日下)
午後は銀座の文化スポットを巡ります。まずは民藝品店〈たくみ〉へ。
「銀座はきらびやかなイメージで、新しいお店もたくさんありますが、全国の民藝品を扱う〈たくみ〉は行くといつもなんだかほっとします。Sghr も(前身の)創業から同じくらいの年ですが、90年以上も銀座に在り続けることはすごいなと」(スタッフ江草)
店内に所狭しと置かれたどこか懐かしさをおぼえ、たしかにほっとするような生活道具の数々が並びます。次は長年のファンも多い、老舗画材店へ。
「〈月光荘〉のホルンのマークは、誰しもが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?こちらも古くからある画材屋さん(その前は新宿だったかと思います)で、純国産の絵の具だからか、カラーにもほんのり和の色を感じるというか。日本らしさが感じられる優しい色合いが好きです」(スタッフ江草)
絵を描くわけでもないのに、オリジナルの絵の具を一式揃えてみたくなります。豊富なオリジナルグッズも魅力です。
銀座と言えばギャラリーもたくさんありますが、今回、月光荘を出て向かったのは〈ギンザ・グラフィック・ギャラリー〉。通称 ggg の愛称で親しまれています。こちらはグラフィックデザインをメインに紹介するギャラリーで、大日本印刷株式会社が運営しています。ちょうどこの日は、戦後ドイツのグラフィックデザインの歴史が分かるような展示がされていました。
歩き回って少し疲れたので最後に〈珈琲 三十間〉で一休み。
照明が絞られて薄暗い店内は、日差しに疲れた身体と目を休ませてゆっくりするのに最適です。
「2杯分のコーヒーがポットで提供されます。こちらのシフォンケーキが大好きです」(スタッフ佐藤)
Sghr スガハラショップ松屋銀座
〒104-8130 東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座7F
Tel:03-6228-7235 Fax:03-6745-4500
営業時間 11:00~20:00(日曜日もしくは連休最終日は19:30まで)
営業日・営業時間は松屋銀座店に準じます
『食のおすすめ』
・ロゴスキーのピロシキ
・カフェキャンティー
・珈琲 三十間
『場所』のおすすめ
・日比谷公園
・龍光不動尊(松屋銀座屋上)
・たくみ
・月光荘
『景色』のおすすめ
・松屋通りのハナミズキ
・和光ビル
・V88ビルディング