川(セン)という名の通り、流れというかね。ガラスを温めると柔らかくなるので、その流れを捉えたグラスになります。四角いグラスがベースなんですが、そこに流れを加えてあるので味があるように思っています。
12月に淀屋橋店で作品展があったのですが、何を作ろうかなと型場を歩いていたら、四角い型が俺を使ってくれ!て、こっちに話しかけてきたような気がして。じゃあ試しにやってみるかと思って、試行錯誤しているうちに、高温で熱されたガラスの流れのような表情を捉えるということに辿り着きました。
やはりガラスの熱し具合ですね。やり過ぎるとへなっとしてしまうし、川の流れのような形を作るには瞬間を捉える必要があります。口周りにあまり動きを付けていないのは、飲んだ時に溢れてしまうといけないから。
ビールを入れると美味しいです。ノンアルコールでも梅酒ソーダでも、炭酸系のものはおすすめします。凹凸の柔らかさというのが手に伝わってきて、使っているときは非常に気持ちよいと思います。