hanaire

designed by
Kenji Matsuura

特徴やコンセプト

お酒を入れる徳利の形をした花器になります。見た目の派手さや面白さなんかは一切考えないで、そこに置いてあっても気づかないほど慣れ親しんだ形が逆にいいのでは?と考えました。これはもともと、当社で製造している徳利の型で作っているので、名前はせめて hanaire としないと、徳利に間違えられるかなと思いまして(笑)

デザインのきっかけ

どこかの骨董屋さんのインスタグラムの投稿に、徳利にすっと花を生けている写真があって。そのさりげない佇まいがいいなぁと思いました。では、それをガラスでやってみようということでデザインしました。

製造のポイントや難しい点

首が細いものって吹くのが難しいんです。普通に型のなかで膨らませると首がつっかえてしまいます。なので、なるべく細い状態で型に入れなくてはいけないんです。それにもガラスの絶妙な塩梅を見極める経験と技術が必要です。

どのように楽しんでもらいたいか

ストンと投げ入れるようなさりげなさで花を生けてもらえたらと思います。それと、これは個人的にやってみているんですが、口が少し広がっているのでそこに小さな球根を入れて、という楽しみ方もありかと思います。

designed by
松浦 健司

カメリアやカスケードなど Sghr を代表する製品から、a wa glass や幻など、革新的な製品のデザインも手掛ける。製品開発の中心を担い、ガラスの魅力を引き出すため日々研究を重ねる。製造は主に型吹き、宙吹きを担当する。