光を透す、ガラスの輝きや美しさは「色」があることで、さらに多彩な表情を見せてくれます。また、「色」が私たちに感情のようなものを運んできてくれるのであれば、暮らしのなかで「色」は、とても大切な役割を担っているようにも思えるのです。シリーズ「色と暮らす」今回はタンを紹介します。

タンとは、淡い茶色のこと。皮革のなめしに用いるオークの木の樹皮「タナム」にその名の由来があるそうです。シンプルにも、カジュアルにも、そして華やかにも。さまざまなシーンに、不思議なほどすっと馴染むタンの魅力。お料理やお花との組み合わせも、楽しんでいただける色です。

朝であったり夜であったり、こちらの食卓であったりあちらの食卓であったり、その時とその場に馴染む色。

光によって輝くその色は、黄色とも橙色とも少し違う。例えば、月のような、稲穂のような色。

木々の葉を照らす光の色、海面で粒になる光の色、あの光の色。

ときおり、光と影が組み合わさって、黄金色に輝く色。

タンは、暮らしに、食卓に、自然なあたたかみを与えてくれるような気がします。それは例えば、家や家具になる木であったり、植物を育み、器になったりする土であったり。そういったものに近いのかもしれません。補色にあたる青系のお花や、緑色の野菜や果物との相性は特に良いですが、実は想像している以上に、どのような色味にも合います。ぜひ、ご自分だけの組み合わせを見つけてみてください。